独立行政法人
家畜改良センター十勝牧場

家畜改良の推進、優良な種畜や飼料作物種苗の生産、供給等を通じて、
我が国の畜産の発展と国民の豊かな食生活に貢献することを使命としています。

技術情報

ヘイピンチャー

最終更新日 2017/05/26

開発の背景

通常、乾牧草の広い上げや積み込み作業は、フロントローダー等に装着したマニュアフォーク(爪)で突き刺して行いますが、この作業方法では牧草収納舎のスペースを有効利用できなかったり、同時に2個のロールを運搬する場合、上野ロールが落下する危険が高いなどのデメリットがありました。

そこで、私たちは「効率化・コスト低減対策提案支援対策 SECプロジェクト21」というプロジェクトの一環として、ロールを2個同時につまむ(=pinch)ことができ、より作業効率が向上し、安全に作業が行えるヘイピンチャーを開発しました。

ヘイピンチャーの構造

ロールをつかむ部分を短くし、かつ蟹爪形状にすることで、安全かつ確実にロールをつかめるようになりました。
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ヘイピンチャーの特徴

1.トラクター、フロントローダーもアタッチメント
2.マニュアフォークを刺し、さらに蟹爪でつかむ
3.ロールの落下の危険性がほとんどなく、安全でかつ処理能力が向上
4.経験の少ない人手も操作が可能
5.大幅な経費(燃料。労力・時間)の節減が可能
6.ロールを変形させることなく牧草収納舎への格納が可能
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私たちがこのヘイピンチャーを開発した後、
さらに地元農機具メーカー((株)ロールクリエイト社)と共同で改良を加え、現在では商品化され、同社から市販されています。
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詳しい内容については、お問い合わせください。
家畜改良センター十勝牧場業務第一課飼料班機材係
TEL:0155-44-2131
ヘイピンチャーを用いた作業時の注意点
ヘイピンチャーの爪は鋭利なため、作業時は作業機の半径5m以内には立ち入らないようにしましょう。
ヘイピンチャーの周囲では作業を行わないようにしましょう。
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