家畜改良

評価値の表示方法:遺伝ベース

最終更新日 2024/02/13

 評価値にプラスやマイナスの符号がついていますが、これはある地点をゼロとして、そこからの偏差で能力を表現しているためで、このゼロになる位置を遺伝ベースと呼んでいます。
 遺伝評価値は、平均的な乳用雌牛に交配した時に期待される遺伝的改良量を表すことが望ましいことから、5年に1回遺伝ベースを改訂するステップワイズ法を採用しています。現在、評価に採用している遺伝ベースは以下のとおりです。
 例として、ある個体の乳量の推定育種価が+500kgであった場合、2015年生まれの雌牛の平均的能力よりも遺伝的に 500kg 優れていることを表しています。

評価形質 遺伝ベースの定義
泌乳形質
体型形質
在群能力※
泌乳持続性
暑熱耐性
2015年生まれの雌牛の遺伝的能力の平均値がゼロ
体細胞スコア 2015年生まれの雌牛の遺伝的能力の平均値が2.04
管理形質
(気質・搾乳性)
2015年生まれの雌牛の遺伝的能力の平均値が100
繁殖形質
(未経産娘牛受胎率、
初産娘牛受胎率、
空胎日数)
2015年生まれの雌牛の遺伝的能力の平均値が
   未経産娘牛受胎率:62%
   初産娘牛受胎率:42%
   空胎日数:138日
産子難産率 2015年生まれの雌牛の遺伝的能力の平均値が7%
娘牛難産率 2015年生まれの雌牛の遺伝的能力の平均値が7%
産子死産率 2015年生まれの雌牛の遺伝的能力の平均値が6
娘牛死産率 2015年生まれの雌牛の遺伝的能力の平均値が6

 ※2020年12月の評価から2021年12月の評価までは管理形質と同じ定義を採用し、2022年2月の評価から現在の定義に変更しています。