家畜改良

総合指数(NTP)

最終更新日 2022/02/15

 NTPは、産乳成分、耐久性成分および疾病繁殖成分の3成分から構成され、泌乳形質や体型形質等をバランス良く改良することで生涯生産性を高めることができる選抜指数です。
 産乳成分は、乳脂量と乳蛋白質を改良することで、各成分率を下げずに泌乳形質を改良するためのものです。耐久性成分は、肢蹄、乳房成分(乳房に関する形質から構成)、在群能力を改良することで、丈夫で生産寿命が長い牛に改良するためのものです。疾病繁殖成分は、体細胞スコア、泌乳持続性、空胎日数を改良することにより、乳房炎の発生や繁殖性の低下を抑えたり飼養管理を容易にすることで生涯生産性を向上するためのものです。

 


 BV =育種価、SD =推定育種価の標準偏差、fat =乳脂量、prt =乳蛋白質量、
 fl =肢蹄、udc =乳房成分、scs =体細胞スコア、dlo =在群能力、per =泌乳持続性、do =空胎日数、
 AVG =ベース年生まれの推定育種価の平均値

 乳房成分 =0.17×乳器得率+0.83×(0.18×前乳房の付着+0.09×後乳房の高さ
 +0.10×乳房の懸垂+0.24×乳房の深さ+0.07×前乳頭の配置
 -0.10×前乳頭の長さ-0.22×後乳頭の配置) (各形質はEBV、GEBVまたはGPI)

 ただし、上記のBV(育種価)は、EBV、GEBV または GPIを示す。