体型形質の遺伝能力評価は、種雄牛および雌ともに初産から3産までの記録を使って計算を行います。ただし、2~3産の記録は重みが0.5として扱います。(2018-12月評価から)
乳用種雄牛後代検定推進事業で実施されたフィールドおよびステーション(泌乳形質同様、01総合で終了)における体型調査記録、並びに(一社)日本ホルスタイン登録協会が実施した牛群審査等の記録で、以下の条件を満たす記録を使用。
a. ホルスタイン種
b. 父牛が明らか
c. 初産から3産までの記録 ただし、各産次の分娩月齢は、初産18~35ヶ月齢、2産30~55ヶ月齢、3産42~75ヶ月齢であること
d. 審査時に分娩後365日以内で正常に泌乳中(先天的な盲乳でないこと)。なお、後天的な盲乳の場合は認める
e. 同一審査グループ(牛群・審査員・審査日・産次(初産または2~3産))に同期牛が存在すること
y = HCDP + A + L + SC + pe + u + e
y | 牛群内分散補正を前補正した、体型形質の初産~3産記録(初産記録は重み1、2~3産記録は重み0.5とする) |
HCDP | 牛群・審査員・審査日・産次(初産または2~3産)の効果(母数効果) |
A | 審査時月齢の効果(母数効果:18~25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38~39、40~41、42~43、44~45、46~47、48~49、50~51、52~53、54~55、56~57、58~60、61~63、64~66、67ヵ月齢以上の27区分) |
L | 審査日における泌乳ステージ(母数効果:分娩後30日以下、31~60、61~90、91~120、121~150、151~180、181~210、211~240、241~270、271~300、301~330、331~365日の12区分) |
SC | 審査牛の父牛区分の効果(母数効果:審査牛の父牛について国内の後代検定種雄牛かその他の種雄牛(海外種雄牛など)の2つに分類し、各区分毎に「父牛の年齢ー審査牛の年齢が6年以上か未満」によりさらに分類した4区分) |
pe | 恒久的環境効果(変量効果) |
u | 個体の育種価(変量効果) |
e | 残差(変量効果) |
得点形質 | 遺伝率 | 線形形質 | 遺伝率 |
体貌と骨格 | 0.32 | 高さ | 0.51 |
肢蹄 | 0.11 | 胸の幅 | 0.26 |
乳用強健性 | 0.31 | 体の深さ | 0.35 |
乳器 | 0.19 | 肋の構造 | 0.20 |
決定得点 | 0.24 | BCS | 0.23 |
尻の角度 | 0.42 | ||
坐骨幅 | 0.41 | ||
後肢側望 | 0.21 | ||
後肢後望 | 0.12 | ||
蹄の角度 | 0.06 | ||
前乳房の付着 | 0.22 | ||
後乳房の高さ | 0.27 | ||
後乳房の幅 | 0.21 | ||
乳房の懸垂 | 0.20 | ||
乳房の深さ | 0.46 | ||
乳房の傾斜 | 0.30 | ||
前乳頭の配置 | 0.39 | ||
後乳頭の配置 | 0.33 | ||
前乳頭の長さ | 0.41 |
5年ごとに移動するステップワイズ方式を採用しています。国内雌牛及び海外種雄牛については、2020年12月の評価から、国内種雄牛については2021年2月の評価から、遺伝ベースを2015年生まれの雌牛の評価成績を基準値(ゼロ)として表示しています。