高張力線の取り扱いについてちょっとしたコツを動画で準備しました。
テキストとして印刷する場合は、PDF版を活用ください。
ワイヤーを長距離張る場合は、ワイヤー繰り出し機の使用が便利です(写真7)。ワイヤー繰り出し機はワイヤーを絡みにくくします。ワイヤーの先端を、それぞれの支柱に取り付けた碍子の残りの穴に通し「碍子を取り付ける <ポイント2>
碍子(がいし)の取り付け方」の手順⑧⑨⑩と同様に結びます。
宮崎牧場では、強度と使いやすさを考慮して、直径1.6
㎜のワイヤーを使用しています。ワイヤーは太いほど強度が増し、断線の危険性が低下します。しかし、太いほど取り扱いにくいというデメリットもありますので適したものを選びましょう。
「ワイヤーの設置方法」を動画で見る
<ポイント>ワイヤーが足りなかった場合
ワイヤーを設置したときに、長さが足りなかった場合、ワイヤーの太さにあった平行連結金具を使用することで、ワイヤー 同士 をつなげて使用することができます (写真8) 。
写真8 平行連結金具の使用
支柱の間を補強するために、杭(パーマメントポスト)及びバトンを設置します。
宮崎牧場では、杭1本に対しバトン3本を4m間隔で設置しています(図8)。杭は30
㎝程度地面に打ち込みます。杭はワイヤーの高さを一定に保つ役割があり、バトンは各段のワイヤーの間隔を一定に保つ役割があります(写真9)。杭とバトンは絶縁性のもの(またはそのような加工が施されているもの)を使用すると、直接ワイヤーを取付けられます。
よじり棒を使用する と 簡単にワイヤーと取り付けることができます(写真10)
。
図8 宮崎牧場の杭とバトンの設置幅
写真9 杭とバトン(杭はバトンより長く、打ち込みやすくなっています)
写真10 よじり棒
<ポイント>バトンと杭の ワイヤーへの取り付け方
バトンと杭は ワイヤーに対し放牧地の外側に設置します。これにより、通電したワイヤーが放牧地の内側となり、牛が杭やバトンで遊ぶのを防ぎます。バトンと杭には、それぞれにワイヤーを取り付けるための専用のワイヤータイがあります(バトン用、杭用)。杭は、高さを合わせて地面に打ち込み、ワイヤータイにワイヤーを通し取り付けます(写真11、12)。バトンは、地面に打ち込まず、ワイヤータイをワイヤーに巻き付ける様にして取り付けます(写真13、14)。
写真11 杭の取付け(黄色矢印がワイヤータイ)
写真12 杭の設置様子 ランマ―を用いて地面に打ち込みます。
写真13 バトンの取付け ワイヤータイの先端は放牧地外へ向けます。
写真1 4 バトンをワイヤーに取り付ける様子
「バトンと杭へのワイヤー取り付け」を動画で見る
ワイヤーを設置した直後は張りがなく緩んでいるため、緊張具を用いてワイヤーに張りを持たせます(写真15)。使い方は、緊張具用のハンドルを使用してワイヤーを巻き取り、ストッパーピンで固定します。もし、牛や作業機械が誤ってワイヤーに接触し緩むようなことがあっても、 緊張具で調整することで簡単に復元できます(写真16 )。
専用ハンドルで緊張具を 回すようにしてワイヤーを締め付け 、専用のストッパーピンで固定します。
「緊張具の取り付け」を動画で見る
写真 17 緊張具設置後の様子
ここからは電流を全体に確実に流すための作業になります。
クランプを用いて上下のワイヤー同士をつなぐことで、段々に架線したすべてのワイヤーに通電できます(写真18)。また、支柱は絶縁体の碍子が取り付けられているので、絶縁体より前側のワイヤー同士をつなげます(写真19-1、19-2)。写真19-1は同じ高さのワイヤー同士を平行に、写真19-2は上段から下段へワイヤーをつなげた様子です。
写真19-2 各段連結の様子(赤丸がクランプ)